ちょっ、もう、暑い。ほんと、暑いから。イライラするから。ほんと。暑すぎでしょ、これ。何度?ねえこれ何度あるの?・・草壁、いちいち答えなくてもいいから。そんなこともわからないの?あーもう草壁が35度ですとか言うもんだからさらに暑く感じるじゃない。35度ってほぼ体温じゃないか・・・そのうち空気と皮膚の境目だって溶けて消えるね。ああ、あつい。ってことで、そこのキミ、ちょっとおいでよ






「・・なんですか」
あからさまに不審そうな顔をしてゆっくりと戸惑いながら近づいてくる。えーと、この子誰だっけ、同じクラス、の、?だっけ。戸惑いはあるのに恐れとか恐怖とかがまったくないのが気に食わない。ねえ誰に対して物言ってるんだいキミ。
「・・はあ」
ねえ何その顔全く理解してないでしょ僕の話あーほんともういやになるよ。
「で、なんですか」
ほんと人の話も聞けないの?どういう脳みそしてるの君?今から僕が言うんじゃない。今から、君は、僕と授業をサボるんだ。いいね。今から3分以内に応接室に来てね。それじゃ。
「意味わかんないんですけど。なんであたしがあんたのサボりにつき合わされなきゃいけないの」
はあ?君こそ意味が分からないよ。何言ってるの誰に対して君そんな物言いしてるか知ってる?ねえ分かってる?雲雀恭弥だよ、僕は雲雀恭弥だ。
「だからどうしたっていうの?」
・・どうしたって、いうの?・・何が?ほんと君の言っている事が僕には全く理解できない。・・なんだって?
「だから、あんたが雲雀恭弥だってことと、あたしがサボらなきゃいけないっていう二つの関連が全くあたしにはみえないの。なんであたしがあんたのいいなりにならないといけないの?ねえあたしたち赤の他人。あんたが風紀委員だとか偉いだとかそんなのしりませんだってあたしにはそんなの全く価値ないんだものねえそうでしょ?あたしは別にあんたと貴重な授業時間を割いてまで一緒に居たくはないんだねえわかる?っていうか、あたしの前から今すぐ消えてくれないかななんであんたそんな傲慢なの?あんた偉いの?ねえ、」
えっなんでこんなことになってるわけ?僕はよくわからないんだけど。ねえ、キミもしかして怒ってる?違う、そんなつもりじゃなくて、いや、だから誰でもいいとかそういうんじゃなくってさ、たまたまキミが目に入ったわけじゃないんだ、っていうかいやだからその僕はキミがいいんだってば、ぶっちゃけさっき同じクラスの誰だっけとか言ったけど、ほんとは全部知ってるっていうかあれは芝居だったって言うか、あーそのーだから、僕はキミが・・じゃなくって!じゃなくって!あの、キミは、僕が、嫌いじゃないだろう?・・少なくともさっきまでは。だからあの、どういえばいいんだ、えーと、お願いだから僕と一緒にきてくれないか僕と一緒にサボりませんか僕と一緒に授業なんかよりも有益な時間の過ごし方をしませんか僕は君がいいんだ!キミが!いいんだ!君と!これからの時間を!過ごす方が!はるかに!双方にとって有益であると!思うんだけど!















だって、ほら、がなくちゃ始まらない、だろ





2007/08/14