「いやーこっちだろ」 「イヤ断然俺はこっちっすね」 「僕はこっちですねークフフ」 ちょっと何やってんの君たち僕の部屋でなにやってんの返答次第では殺す、殺すよ?咬み殺すとか咬む余裕さえ与えないで殺すからねでも僕優しいから3秒だけ猶予をあげるよ、ハイ、1、2、3、ハイもう決定殺してやる 「あ、雲雀帰ったのか!どーよ山本のこの収穫物!どうよ!くはーっやっぱ女は爆乳金髪に限るねえ俺イタリア来てよかったわあ」 「ちょっ持田先輩俺の本なんすからヨダレたらさないでくださいよー」 「大和も人間なんですからヨダレ先走りくらいしますよ、無理もありません」 「おお!骸わかってんじゃねーか!それが男の悲しき性だぜ・・!」 僕はとりあえず手当たり次第のものを三人に投げつける事から始めることにした。部屋がきっと恐ろしいぐらい汚くなるけどそんなことは気にしない。草壁がきっと僕の知らないとこで掃除するだろうな・・あれ?草壁ってば屋敷しもべ妖精?ドビー?いやいやそれよりも、だ 「僕の部屋に猥褻物を持ち込むな!持田お前も先走りヨダレは自分の部屋で思う存分やってくれ!帰れ!」 ハウス!と扉を指差せば三人からまあまあ、となだめられた。ちょっとこれじゃあ僕が悪いみたいなんだけど! 「まーまー雲雀いいじゃねえか男同士腹割って話し合おうじゃねえの」 「五月蝿いよ持田其処になおれお前の腹僕がかっさばいてやる」 「クフフこれがジャッポーネのセップクというやつですね?僕初めて見ますよ」 「いやもうそんな切腹とかそういう名誉ある死は与えてやんないから。打ち首で充分だよさあ僕が介錯したげるからさあさあ」 「いやーでもホント持田先輩とヒバリ先輩って仲よかったんすね」 ケラケラ笑う山本に「仲良くない!」と噛み付いた。ちょっと、持田何僕の肩に腕まわしてんの!しかも気づけば陳列する猥褻物、つまりはエロ本の前に僕も鎮座させられていて、アレちょっと僕群れたくないんですけど君みたいな奴とは特に群れたくないんですけどやめてくんない?!やめてくんない?!上目遣いにこちらを見てくるブロンドの髪の女に紙の中から見つめられて、僕の喉はゴクリと鳴った。(ちょっと紙相手に何欲情してんの僕!) 「で?どれなんだよ雲雀ーお前の今夜のご相手は!」 「一冊なら貸してもいっすよー」 「あ、じゃあ僕これお願いしますよ」 ちょっと何なの?僕にそんな俗も俗、低俗なものを持たせようなんていい度胸じゃないホントそこに並びなよ粛清してあげるよほんとあっちょっとまってそこじゃない違うよもう数ページ前のとこから 「顔はこっちのほうがいいけどそうなだあ、もうちょっと目はぱっちりのほうがいいかも、あ、こういう上目遣いマックスの媚びた目は僕はやだね。背は、うーん、でもやっぱりこのこぐらいかな?高くも無く低くも無いかんじ?あと二の腕って大事だよねちょっとぷにぷに感があるほうがいいよねあっ髪はもうちょっと短い方が好みかもしれないもちろん黒髪アジア顔ね。こう、いつもは結構そっけないかんじなのに僕がちょっとなじったりしたら目とか無自覚で潤んで本気でごめんなさいごめんなさいって謝るぐらいの、なに、ほら、ツンデレっていうの?そんなかんじ?でも全体的に、胸が大きすぎるかな」 いい終わってふと前を見たら三人とも僕を凝視していた。山本はなんか笑ってるし六道はにやにやしてるし持田に至ってはにちゃにちゃしてる。キモい。便器にでも吸い込まれてしまえ。 「・・・何、何なの?君たちが言えって言ったから言ったんじゃない」 「うん、まあ、そうだけどさあ」 「何?はっきりいいなよ殴り殺して頭部便所に流すよ持田」 「エエー!ちょっと俺の扱いだけ群を抜いて酷くね?!」 「クフ、つまりですねえ、僕たちが言いたいのは、 ガチャ、 「あ、皆いたー。十代目が呼んでたよ。っていうか皆こんなとこでそろって何してるの?」 珍しいメンツだねと言うの目をガッとふさぐ。 「ギャア!何?!何?!」 「馬鹿か君は今すぐ離れろここから離れろなに一人で男子の部屋の前をうろついてるんだ馬鹿じゃないのか馬鹿なんだないいから早く離れろこいつ等から離れろ速く!速く!」 ギャアー!なに!なに!とじたばた騒ぐので耳元で咬み殺すよ?と囁いたらひっ、と小さく息を呑んで動きがとまって、ご、ごめん、と小さく呟いた。 ・・・なにこれ。 ゾクゾクするんだけど。いやまさか。! 「クフ、つまりですねえ、僕たちが言いたいのは、彼女のことです」 「黒髪アジア顔目はすこしぱっちり背は高くなく低くも無く、ガリガリよりは触ったら柔らかそうで髪はもうちょっと短い方が好みでツンデレだろ?」 「もろじゃん」 とりあえず触ったら柔らかそうって言った言いやがったそんな目でこの女を見ていた持田から血祭りに上げてやろうと思う。其処に並べ煩悩の塊!
2007/08/29
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